英語学習も切り替えが大事(1)「緩急」(初〜中級者向け)


みなさんこんにちは❗

2020年に入り、おっちゃんぬのブログの内容にも変化を起こしていこうと思いました。

これまでは基本的にはセミナーや新コースの案内ばかりでしたが、今後は僕の経験から見たものや、第二言語習得理論で学んだことなどを背景にいろいろと情報発信をしていこうと思います。


僕自身、13歳のとき中学で初めて英語と出会い、そこから留学経験や海外在住経験ゼロで23歳で英検1級に成績上位で合格し、英検から表彰もされています。今ではバイリンガルと言われています。


ところで今年のブログの最初となるテーマは「切り替え」で、これを元にして今後いくつかのサブテーマのブログを書いていこうと思います。切り替えって本当にどんなことにでも大事と言えますよね。


今回のサブテーマは


「緩急」(1)


端的に言うと、

1. 「ややこしいことは考えないで間違いを恐れずに英語で話したり書いたりする」が「

2. 「文法・語法、発音などをきちんと意識して、英語で正確に話したり書いたりする」が「


社会人が英語学習を始める際、英会話レッスンを受け始めたり、独学で中学英文法から始めたりしますよね。しかしこれまでに見てきた生徒さんは概ねこのどちらかに偏っているんです。



1. だけをする場合のメリットとデメリット

✅ メリット

 「話す」場合には、とにかく口から英語を出すというとても大切な練習をたくさんすることになるので、繰り返しているうちにタイミングよく相槌を打ったり、相手の発言に対しての反応も早くなっていくというメリットがあります。丸暗記した表現なども口から自然にパターンのように出てきて、「話せている」と実感できることもあるでしょう。


 「書く」場合には、英文をとにかく完成させようとするので、文法で悩んでなかなか書き続けられない人よりも、ある程度のまとまった分量の英文を仕上げられるようになります。これは非常に大事なことで、初級者の方には一文が書ききれないという人もいますよね。


 これらのように、ある意味「ノリ」で超基本的なコミュニケーションが出来てしまう。間違いもあるかもしれないが、なんとなく意味が伝わる英文が書ける。などのメリットがあります。



✅ デメリット

 「話す」「書く」に共通して言えることですが、最大のデメリットは常に正確性に欠けることと、「大人の会話」がしにくいことです。英語で日常の簡単な出来事や気分を話す程度ならできるようになりますが、社会人の場合には実生活において仕事、人間関係、税金、健康、保険など、多種多様なことを話しますよね。これは英語でも当然同じことです。


 このような話をしようと思うと、単語のレベルが上がるだけではなく、より複雑な文法を使うことが増えますが、そのための学習や練習が必要になります。これが理由で、英会話を習っていても毎回同じような話ばかりで、内容も少し幼稚になりがちだという意見が学習者からよく聞かれます。



2. だけをする場合のメリットとデメリット

✅ メリット

 上記の真逆だと考えればOKです。文法にしろ発音にしろ、相手に正確に自分の意図が伝えやすくなるので誤解が生じにくくなります。何度も同じことを繰り返して言っても伝わらなかったという経験をされた方も多いと思います。発音については「英会話の先生には通じるのに、アメリカに行ったら全然通じなかった」という話も頻繁に聞きます。英会話の先生は日本人の訛りに慣れていますから

 

 学習を続けることでそういうことが格段に少なくなります。「書く」場合も当然同じですよね。高校レベルの英文法までマスターすると、基本的にそれ以上というのはなく、日常会話、英語でのプレゼン作成などすべてにおいて効果を発揮します。


 中学英文法のレベルで十分だという英語講師もたくさんいますが、僕はそうは思いません。過去20年ほどオーストラリア人の妻と生活しましたが、高校レベルの英文法は当然のように毎日出てきます。中学英文法までの知識で十分だという発想は、趣味のレベルで英会話をしている人にはそれでもいいかもしれませんが「社会人がする会話」をちゃんと想定していない無責任な発言だと捉えることもできます。「中学英文法で十分」は初級者の人にとって聞こえはいいですよね。ハードルを下げて安心してもらうために言っていると思えばいいでしょう。



✅ デメリット

 文法や発音に慣れるまでは一語一句意識してしまい、言葉が口からなかなか出てこないというデメリットがあります。何を言うにも「この文法で正しいかな」と悩んでしまい、話しにくくなってしまいます。書くときも同じですね。これが英語を話す大きな妨げになってしまうことがあることから、文法はあまり気にしなくて良いという先生もいます。


 しかしこれは中級以上のレベルになってくると改善されるので、初級者の方は最初のうちは我慢しなければならないことでもあります。




 さて、今回のブログでは「緩」と「急」のメリットとデメリットについて語りましたが、次回のブログでは「どうすれば良いか」についてお話しようと思います。


 なお、僕のオンラインレッスンでは生徒さんの特性に合わせて、基本的にこの緩急を織り交ぜてレッスンしている方もいます。独学で文法オタクだった僕がペラペラになり、プロとして発音指導までしていますので、みなさんも「自分にもできる」と信じてもらえればと思います。


 オンラインレッスンをご希望の方はコチラから詳細を御覧くださいませ。


 また毎月京都、大阪、東京で大好評の英語の文法セミナーと発音セミナーを開いていますので、ぜひコチラから詳細をご確認の上ご参加くださいませ❗


 では次のブログでお会いしましょう❗


Buddy's English College

英語発音・英文法の指導を最も得意とする Buddy Sato(おっちゃんぬ)が運営する英語スクールです。

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