日本語と英語には常に100%の互換性があるわけではない❗
みなさんこんにちは❗
今回のブログでは、僕が日頃から教えている生徒さんや、YouTubeライブで視聴者さんから来る質問から、「初級者から初中級者の中に多い、理解の欠如」を感じるので紹介しようと思います。それはタイトルどおり、、、
日本語と英語には常に100%の互換性があるわけではない
です。
英語を学んでいて、「英語って変わった表現の仕方をすることがあるな」と感じたことがあるかと思います。例えば次のようなものがあります。
I mean it. → 直訳「私はそれを意味します」、意訳「本気だぞ」
It doesn't surprise me. → 直訳「それは私を驚かせない」、意訳「まぁそうだろうね」
もちろん意訳については文脈次第ですが、それにしても意訳を先に見てから僕が書いた英文を想像できた、または想定の範囲内と思った人はどれくらいいるでしょうか。
このようなことを考える際に気をつけるべきことがいくつかあります。今日からの英語学習にぜひ取り入れていただきたいので、焦らずに読んでくださいね❗
1. ある単語の意味を、ひとつの和訳だけにとどめて記憶している
例えば動詞 go について考えてみましょう。初級者だと「行く」という意味だけでおぼえてしまっている人が多いと思いますが、その他に「動く、変化する、する、言う、鳴る」など、様々な意味があります。しかもこれを書いている僕は、そのひとつひとつの意味を個別に覚えたのではありません。「go ってこんな感覚で使うのか」と、学習と経験を通して go のイメージやニュアンスを習得し、それを「日本語にするならこうなる」という例を頭に浮かべながら書いています。
このように、go ↔ 行く とひとつの意味に絞り込まないで、その単語がもつニュアンスを感じ取る努力をする必要があります。ではどうすればそれを達成できるでしょうか。僕に言えるのは次の2点です。
1-1. 辞書を活用
分かりきっている簡単な単語でさえ辞書で調べてみましょう。上述のように思いも寄らない意味がたくさん出てくることがあります。場合によっては1単語で数ページの解説があります。ただし、そのひとつひとつを暗記しようとしないでください。まず多くの辞書にはその単語の根幹となる意味や感覚(コア・ミーニングなど)が冒頭に記述されています。そこで感覚を学んでから、次に登場するいろんな意味と例文を短時間でザッと流し読みするんです。そうすることで「あ、この単語のニュアンスってこんな感じかも」と感じ取ることができます。
1-2. たくさん読み、たくさん聞き、たくさん話す
経験は最良の師と言えます。より多くの英文に文字や音声で触れ続けることによって、様々な使用例に出会う可能性が高まります。最初はたくさんの個別の用法に出会っているような気がしてしまいますが、続けることによっていろんな英文法や語彙・表現などの関連性や類似性、または相違を自然と感じ取り始めます。こうして脳を慣らしていくことで、自分で英文を生み出すときにも、見聞きしたことがある英語を自然と使うようになっていきます。
2. 英語では因果関係が大事
例えば主語 A が 対象 B に対して何かの影響を及ぼす場合、素直に「A が B に〜する」と考えればそれでいのですが、これについて日本語と英語の間に大きな違いがあります。日本語の場合、主語にあたるものの種類によって「A が B に」とせず、「A のせいで/おかげで、B が〜する」や「A を〜すると、B が ...する」という文に置き換えてしまいます。記号だけでは分かりにくいので例をあげましょう。
ex) It doesn't surprise me.
直訳「それは私を驚かせない」
意訳「それでは私は驚かない/そんなこともあるだろうね/まぁそうかもね」
ex) The therapy helped me relax.
直訳「そのセラピーは私がリラックスするのを手伝った」
意訳「そのセラピーのおかげで、(私は)リラックスできた」
ex) This movie made me cry.
直訳「この映画は私を泣かせた」
意訳「この映画で/この映画を(私が)見て、(私が)泣いた」
このように、英語では因果関係をはっきりさせて、影響を及ぼすものを素直に主語にすることがよくあり、その典型と言えるのがここで紹介した「無生物主語」という、人ではなく物、出来事、活動など、生物ではないものが主語になる表現の仕方が決して特殊ではありません。
ここまで読んでお分かりいただけたかと思いますが、日本語と英語では物事の捉え方が違ったり、その表現の仕方が違ったりすることがあるので、なるべくたくさんの英語に触れてこの感覚を得てほしいと思います。
では、今回のブログは以上です❗また次のブログでお会いしましょう〜
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